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たった10万円で実現!夜間も撮影できる高感度360度カメラ撮影機材の極秘レシピメモ



幅広いダイナミックレンジを利用した高品質な360度撮影は100万円以上の360度撮影機材が必要になる。それらをたった10万円で実現する極秘レシピを紹介する。約6Kで書き出しできる。

数万円で市販されているコンシューマ向け360度カメラは、まだまだ画質が悪い。4Kの解像度はあるもののボヤボヤした映像しか撮れない。40万円~100万円程度の業務用360度カメラは、解像度も画質も高品質な映像を撮れるが、センサーサイズが小さいことからダイナミックレンジが狭く、暗い場所での撮影が苦手だ。

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以下から本記事の始まりです



マイクロフォーサーズやAPS-Cやフルサイズクラスの360度カメラシステムなら素晴らしい(その変わり視差が大きな問題となるが)360度動画が撮影できる。しかし価格も素晴らしく100万円以上、機材を揃えれば簡単に数百万円以上かかってしまう。

そんな360度カメラを、たった10万円で実現できないか実験してみた。(※当然ながら100万円以上機材と、本当に同等なものでは無い。工夫して工夫して近いものはできるという話である。個人の遊びの範囲だ。

実際に夜に撮影をした360度動画がこちらだ



暗い廊下を撮影360度動画がこちらだ



話にならないコンシューマ向け360度カメラ。業務用でもまだまだセンサーが小さい。

現在市販されているコンシューマ向けの360度カメラ(Gear360やKeyMission360等)は、4Kで撮影できるものの業務用の映像としては使い物にならない。映像がボヤボヤしている。360度撮影用にレンズを改造したGoPro×2台構成(通称:改造GoPro)の方がはるかに画質が良い。

GoPro×2台構成は、最小の台数であるが、それでも必要な一式そろえると40万円近くになる。同じくGoProの正式な360度カメラであるGoPro OMNIでも70万円前後になる。 Insta360ProやZ CAM S1でも一式そろえると40万円以上になるだろう。

業務用の高画質な360度動画撮影には、少なくとも40万円以上の機材をそろえる必要がある。もちろん専用のソフトや周辺機材をどこまで用意するかにもよる。

上記で紹介した100万円以下の360度カメラは、センサーサイズが小さいため、ダイナミックレンジが狭く、明暗が激しいシーンや夜間の撮影が苦手だ。白飛び、黒潰れ、高感度ノイズが発生する傾向がある。

機種によって、レンズや解像度や処理による単純な画質の差はあるものの、根本的なダイナミックレンジの幅はどれも同じ程度であると推測している。もちろん昼間や照明がしっかりした環境であれば、高画質な撮影が可能だ。条件が悪い環境では、苦手な部分が出てくる。

センサーサイズが大きい360度カメラとは。

センサーサイズが大きいカメラを利用すれば、暗めの場所でも綺麗に撮影できるが、100万円以上の機材を揃える必要が出てくる。センサーサイズが大きい=万能ではないが、画質に関しては有効だろう。

例えばフルサイズのSony α7SⅡを利用すると考えた場合、広角なレンズも必要となる。Eマウントで200度以上の画角を持つフィッシュアイレンズは、インタニヤの250度レンズぐらいしかない。

Sony α7SⅡ+250度レンズ×2台で構成した場合、少なくとも160万円ぐらいかかるだろう。4K外部収録にしたら200万円を超えてしまう可能性すらある。ブラックマジックや、レッドで構成したらもっと高くなるだろう。

海外ではマイクロフォーサーズクラスのセンサーを複数台搭載した業務用360度カメラも出てきているが、これらも撮影可能な準備を行うと100万円以上は掛かる見込みだ。200万、300万というクラスのカメラも多い。

100万円以上・・・・・・高い。。。もっと手軽に高品質な360度動画の撮影はできないものだろうか。できれば夜間も撮影したい。なんとかならないものだろうか。できれば10万円ぐらいで。

できた!10万円ぐらいでできた。

Sony α6300 90000円(α6000なら50000円)
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Meike 6.5mm 190度レンズ 17000円
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Nodal Ninja3 MKII 30000円
http://amzn.to/2hOmer7

Autopano Video+GIGA(購入すると150000円くらいだが体験版なら0円)


私が購入したのはα6300だがα6000にすれば、合計で97000円ぐらいとなり10万円以下で準備できる。Sony α6500とSony α6300の画質は大体同じだ。Sony α6500はカメラ側に手ぶれ補正や、タッチパネルなどを搭載した最新モデルだが、それらの機能不要であれば地味なSony α6300がお勧めだ。50000円ぐらい安い。もっと安くしたい人はα6000という選択になる。

Sony α6000
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Sony α7SⅡは、圧倒的な高感度&広いダイナミックレンジで撮影できる。Sony α6300もかなり近い性能を持っている。Sony α7SⅡはSony α6300より3倍ぐらい高く30万円もする。価格は3倍違うが性能は30%も変わらないのではないだろうか。slog3等で外部収録して映像を追い込む等が前提ならSony α7SⅡが良いのだろう。

参考記事:ソニーα6300とα7SⅡの画質を比較する
https://www.cinema5d.jp/sony-a6300-vs-sony-a7s-ii-how-good-is-it-really/

Sony α7SⅡをAmazonでチェック
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Meike 6.5mm 190度レンズはこちらの記事を参考にしてほしい。
http://www.dronediy.jp/2017/08/sony-emount-enshuugyogan-360.html

Nodal Ninja3はパノラマ撮影の伝統的な機材だ。メモリの印字の精度も悪く正直なところガタつく。小さく軽いカメラ向けである。上位機種やもっと頑丈なノーダルもあるのだけれでも、大きく重たくなる。ノーダルポイントは多少ずれていても、意外となんとかなるので、軽量なNodal Ninja3をなんだかんだと使うことが多い。Sony αシリーズで使うならこれで十分。

Autopano Video+GIGAは360度合成を行うステッチソフトだ。体験版でもほとんどの機能を利用できる。映像の出力にはロゴが入るがソフトの練習や編集なら体験版で十分だ。購入するとそれなりの価格になる。



撮影方法

簡単に紹介するが、実は高度な技を使っているので注意されたし。予算を抑えるためノーダルポイントを使い1台のカメラで撮影して合成している。本格的なインタニヤ250度フィッシュレンズは高額なので激安の190度のレンズを使っている。190度だが上下がクロップされるので、たぶん140度程度の画角になる。ギリギリ3方向の撮影で360度の合成が可能だ。できれば200度以上のレンズを使いたいが見つからなかった。

Nodal Ninja3にSony α6300を設置。


画角を考慮して撮影。


ステッチ。


完成!



補足とメモ

※ノーダルポイントを利用した動画撮影は、いろんな制限がある。業務用(顧客の要望に合わせた撮影)では、結局のところ使い難いだろう。趣味で高画質な360度撮影を行いたい人へ向けた構成である。それなりに難しいので、経験も必要になるだろう。

※ノーダルポイントを利用したなんちゃって360度動画撮影なので、魚眼レンズを使わなくても全方向撮影してうまいこと動画にすれば、同じようにできる。実用性を考えると、できれば2方向で作れることが望ましいが、価格が安い広角なレンズがないため、ぎりぎり3方向で作れる構成を考えた。3方向であれば1方向約120度の範囲で工夫することで、ある程度柔軟に撮影できる。

※一眼レフを使えば、白とびを簡単に防げるかといえば、そうでも無い。雲っているが真っ白な空にて、地上に合わせたら空は飛んでしまった。


※slogを使えば、暗部やハイライトの情報は残るがISO800の撮影(α6300の場合)になる。グレーディングの技術にもよるのだろうが、CINEやPPなしで、ISO100でスッキリ撮影した方が、画質が良いと感じる。手間も少ない。下記slog2で撮影。


下記slog2で撮影。


こちらPP1でISO640で撮影。。。。ISO100だったかもしれない。


こちらもPP1でISO640で撮影。。。PP6のCINEだったかもしれない。


興味がある方は挑戦してみてください、

Sony α6300 90000円(α6000なら50000円)
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Meike 6.5mm 190度レンズ 17000円
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Nodal Ninja3 MKII 30000円
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100万円以上・・・・・・高い。。。もっと手軽に高品質な360度動画の撮影はできないものだろうか。できれば夜間も撮影したい。なんとかならないものだろうか。できれば10万円ぐらいで。

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