改造GoPro用のフィッシュアイレンズで有名な「Entaniya(インタニヤと読む)」よりマイクロフォーサーズマウント用250°魚眼レンズが発売されました。Entaniya Fisheye 250 MFTシリーズ(円周魚眼タイプ)です。360度VR市場を変革するレンズになるかもしれません。
MFT(マイクロフォーサーズマウント)に対応したレンズで、一般的なMFTレンズ対応のデジタル一眼レフカメラに装着できます。180度の魚眼レンズがほとんどのなかで、登場した250度のレンズです。非常に珍しいです。いや世界初かも。
カメラが好きな中高年は、日本光学工業(今のNikon)が1970年代に発売したフィッシュアイ Nikonを思い出すことでしょう。ほらそっくり。
ラインナップは、3種類です。MFT 2.3、MFT 3.0、MFT 3.6です。見た目はまったく同じです。カメラのセンサーサイズに応じて、複数台のカメラを利用する用途に合わせたシリーズです。
レンズの重量はなんと1.6kgです。巨大!装着した写真を見ると、カメラが付いたレンズなのか、レンズが付いたカメラなのか、分からないほど大きいです。
250度あると何が凄いのか。
250度のあれば、ワンショットで360度映像に近い映像をとれます。実際に、真後ろや真下は、ほぼ見ませんから、そこにロゴなど画像を充てて置けば、継目がまったく無い360度映像を楽しむことができます。今までGoPro向けにしか提供されていなかったEntaniya フィッシュレンズ(220度から280度)が、デジタル一眼レフカメラにも装着できるように、MFT(マイクロフォーサーズマウント)に対応したレンズで発売されました。
スポーツカムであるGoProより、画質が高いデジタル一眼レフカメラで同様の撮影ができます。さらに高品質なシネマカメラなどにも装着できます。これは恐ろしいことです。
なぜ3種類のイメージサークルがあるのか?
一般的に360°VR撮影を行う場合には、複数台のカメラを利用します。それぞれの映像を繋げて(ステッチ)1枚の画像や動画を作ります。レンズには、しっかりとした解像度が得られない部分も出てきます。解像度が悪い部分で繋いでしまうと、映像の品質が下がります。撮影するカメラによっても、確保するイメージサークル(水平視野や垂直視野)が異なります。しっかりと映るイメージサークルで画像や動画を繋ぐことで、良い品質を持つ映像を作ることができます。
3種類のイメージサークルを持つレンズを、カメラと台数に合わせて使い分けることで、最も良い撮影が可能になります。そういった関係から、イメージサークルでラインナップが用意されています。
Entaniya Fisheye 250 MFT 2.3
Entaniya Fisheye 250 MFT 2.3は、水平視野250度や垂直視野190度です。Black Magick Micro Studio Camera 4KでBack to Back(背中合わせでカメラを固定すること)で撮影するのに最も適したレンズです。Black Magick Micro Studio Camera とは、BMMSCと省略されるカメラで、マイクロフォーサーズ・レンズマウントの超小型シネマカメラです。HDおよびUltra HDビデオフォーマットの両方に対応しています。外部レコーダーを使い、ProRess等で撮影できカラコレできる放送映画向けのカメラです。
Entaniya Fisheye 250 MFT 3.0
Entaniya Fisheye 250 MFT 3.0は、水平視野250度や垂直視野140度です。マイクロ4/3センサーで写真撮影した際に円周魚眼レンズとして最適なレンズです。 Black Magick Micro Studio Camera 4Kで水平視野250°(垂直140°)を確保した状態で 最も高解像度なワンショットVRが実現できるレンズです。つまりカメラ1台の撮影に最適です。Entaniya Fisheye 250 MFT 3.6
Entaniya Fisheye 250 MFT 3.6は、水平視野220度や垂直視野120度です。Black Magick Micro Studio Camera 4Kを4台縦位置にして6Kの360°VRに最適なカメラです。凄すぎてよくわからない。今まで360度VR撮影では、スポーツカムであるGoProを中心に使われてきました。このEntaniya Fisheye 250 MFT登場により、映画の撮影で使われるカメラでも、360度VR撮影が可能になりました。これは360度VR撮影市場を変える製品になるかもしれません。
次回につづく!!
実機でその性能をレポート予定です。
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