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【主要30機種】AR(仮想現実)ヘッドマウントディスプレイ(HMD)。Microsoft HoloLens、Magicleap、SONY SmartEyeglassなど。



2016年に発売・発表されているAR(Augmented Reality/オーグメンテッドリアリティ/仮想現実)のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を集めてみました。これを読めばARのHMDのトレンドが分かります。

VRのHMD一覧は下記を参考にどうぞ
【主要20機種】VRヘッドマウントディスプレイ(HMD)
http://www.dronediy.jp/2016/01/2016-vr-htc-oculus-razer.html

ARとVRの違い

一覧を紹介する前にAR(Augmented Reality/オーグメンテッドリアリティ/仮想現実)とVR(Virtual Reality/バーチャルリアリティ/拡張現実)の違いを簡単に説明します。

『現実を拡張』するのがARです。『仮想の現実』を作るのがVRです。現実の世界に仮想の映像を重ねるのがARです。見える世界すべてを仮想にするのがVRです。HMD(ヘッドマウントディスプレイ)は、頭部に装着するディスプレイです。

ARのHMD(ヘッドマウントディスプレイ)は眼鏡や透明なゴーグル型が多く、VRのHMDはヘッドギアのように頭に装置をがっつり装着するタイプが多いです。VRの場合は投入感を出すために、外景を遮断できる装置みたいな仕様になるのでしょう。



ヘッドギアのようなHMDながらカメラを通して、外の景色に仮想の映像を合成するARタイプのHMDもあります。厳密に分類すれば、HMDもARもVRももっと細かく分類できます。MR(Mixed Reality/複合現実)なども使われます。

簡単に定義するなら
・ARー拡張現実
・VRー仮想現実
・HMDー頭に装着するディスプレイ
です。

数年前に流行ったスマートグラス(Google Glass)はAR?


VRがブームになる前に、スマートグラスがブームでした。2012年~2013年に登場したGoogle Glassが有名です。現在も各社から類似品が登場しています。

2016年に発売された代表的なAR HMDであるMicrosoft HoloLensとGoogle Glassの違いは何でしょうか。また昔からあるHMD(ヘッドマウントディスプレイ)とVR HMDは、何か違うのでしょうか。

視野角?解像度?CGの品質?表示に関する技術でしょうか。もちろんそれらもあるでしょう。一番大きな違いはヘッドトラッキング機能やポジショナルトラッキング機能などです。

ヘッドトラッキング機能は、頭の動きなど見ている方向に合わせて、映像が変化する機能です。ポジショナルトラッキング機能は、空間認識により場所に合わせて映像が変化する機能です。

トラッキング機能があることで、投入感や世界の一体感が生まれ、高品質な拡張現実や仮想現実が可能になります。Google GlassもGPS機能等で、顔の向きに対してある程度トラッキングされますが、基本的には、見ている方向の一部に画面が表示されているだけです。

最近のARやVRと呼ばれているHMDは、頭を360度動かせば映像も360度動き、移動すれば移動に合わせて映像も最適化される装置を目指しているものになります。各社それをどのように実現するかを競い合っています。HMDで立体に見える3D化に関しても、まだ課題が多く残されています。

VRよりARは技術的に難しく、ARの実用的なHMDはあと数年かかると言われています。VRの実用的なHMDは、HTC Vive Pre、Oculus Rift VR 、PlayStation VRなど、次々に発売されています。

01.Microsoft HoloLens

https://www.microsoft.com/microsoft-hololens/en-us

Microsoft HoloLensは一番有名なARのHMDです。OSはWindows10を搭載。CPUはAtom x5-Z8100です。GPU はHololens Graphicsという独自のGPUを採用。視野角は30度×17.5度です。視野角が小さく実用性はまだ低い印象です。ヘッドトラッキング機能やポジショナルトラッキング機能を実現した代表的なAR HMDです。2016年3月に発売され価格は3000ドルです。




Microsoft HoloLens動画はこちらがお勧め。見え方が分かります。


02.Magic Leap

https://www.magicleap.com/

プロダクトを公開していないのに、すでに時価総額5000億円の企業です。Microsoft HoloLensの問題をクリアして、完全なARを実現しているとされています。Magic Leapを内覧した人は、その素晴らしさを称賛するとの噂です。どのような技術を採用しているのかも公開されていません。ARタイプのHMDではあるようです。

ディスプレイの市場を変える可能性を持ちます。というのもGoogleをはじめ、Alibaba(世界最大のBtoBサイト)、Qualcomm(大手半導体メーカ)、Legendary Entertainment(大手映画会社)、Paul Allen(Microsoft共同創業者)など、並々ならぬ企業が出資しています。つまり本物の可能性が高いです。

合成したプロモーション動画ではなく、そのまま撮影した映像としての動画は公開されています。これを見る限り、完全なARを実現と多くの人は称賛しています。

こちらがそのまま撮影とされる映像です。


03.Meta Meta 2

https://www.metavision.com/

Microsoft HoloLensを超えたとされているAR HMDです。ARにしては、視野角が90度と広いのが特徴です。予約受付中で価格は949ドルです。安い。パソコンに繋いで利用するタイプ(パソコン側で処理するHMD)です。Microsoft HoloLensより実用性が高いされる評価もあります。トラッキングの性能が気になるところです。



こちらの動画を見ると、視野角が分かる感じです。


04.AMD Sulon Q

http://www.sulon.com/

ASulon Qは、PCの機能もすべて搭載したVRタイプのHMDです。CPU(APU)、メモリ、SSDを搭載しています。なんとWindows10もインストール済みです。解像度は2560×1440ピクセル、リフレッシュレートは90Hz、視野角は110度です。

正面に2つのレンズと、側面にもレンズのようなものが採用されています。VRとしてもARとしても使えます。現時点では実用的なAR端末になりそうで期待ですね。AR(拡張現実)が見どころです。






05.Sony SmartEyeglass Developer Edition SED-E1

http://developer.sonymobile.com/ja/smarteyeglass/

AR HMDというより、スマートグラスに近い製品です。OSはアンドロイドです。視野角も対角20度(19度× 6度)です。双眼8ビットモノクロディスプレイで、BtoB向けの用途で使われるスマートグラスです。動画を見るとARっぽいです。価格は12万円ぐらいです。






06.Google Glass

http://www.google.com/glass/start/
https://ja.wikipedia.org/wiki/Google_Glass

スマートグラスブームの火付け役です。そして早々に販売を終了しました。当時はARというよりウェアラブル端末として、話題だった気がします。

夢のような端末に見えましたが、メガネにちょっと画像が映る程度だった現実と、盗撮的なプライバシーの問題が物議を呼びました。残念メガネです。しかし他社による数十種類(推定)の類似品を製造させる切っ掛けになったモデルでもあります。その影響力は大きいです。



07.Vuzix M100 Smart Glasses

https://www.vuzix.com/Products/m100-smart-glasses

Vuzixはアメリカ企業で日本でもスマートグラス各種を販売しています。M100は視野角15度です。GPSなど付いたシンプルなタイプです。価格は999$。







08.Vuzix M300 Smart Glasses

https://www.vuzix.com/Products/m300-smart-glasses

M100がパワーアップしたM300です。視野角20度と広くなりました。GPSに加えて、3軸ジャイロ、3軸加速度センサなどが追加されました。よりヘッドトラッキングできるスマートグラスです。




Vuzixは地味に着実なAR/VRメーカーでもあります。コンシュマー市場ではなくBtoB市場で活躍しています。いろんなタイプを発売しています。





09.Telepathy Walker

http://www.telepathywalker.com/
http://telepathywear.com/

道案内のナビゲーションに特化したスマートグラスです。価格は85000円と安く、ARとしての機能は低いようですが、目の前に映像と、進むべき矢印が表示される仕組みです。機能を割り切ってしまうことで、実用性が生まれています。




10.AceReal

http://www.infinityar.com/
http://lumus-optical.com/?option=com_content&task=view&id=9&Itemid=15
http://www.sun-denshi.co.jp/news/i_news/details/?id=252

AR HMDです。AceRealは、イスラエル国Infinity AR社のAR技術、Lumus社の光学技術、サン電子のソフトウエア・ハードウエア開発技術の3つを組み合わせたトータルソリューションとのことです。数世代前のCG見たいで、いかにも工業用品な印象です。うーんどうなんでしょう。




11.MINI Augmented Vision

https://www.press.bmwgroup.com/global/article/detail/T0212042EN/mini-augmented-vision-a-revolutionary-display-concept-offering-enhanced-comfort-and-safety-exclusive

まだコンセプトの段階で完成していないARです。BMWとODGの共同開発です。完全な視野角があるARで、ナビゲーションはもちろん、車内にいながら、車外のカメラから、車外を透過してみることができます。まあコンセプト製品です。



コンセプトとして動画は面白いです。


12.HOLO SEER

http://www.caputer.com/

中国のメーカです。一見Microsoft HoloLensを超え100度近い視野角を実現したAR HMDのように見えます。しかし動画を見ていると透過しているだけでトラッキングしていないのでは。。。。ただの透過しているヘッドマウントディスプレイにも見えます。

気になる人は、サイトから動画を見れますのでどうぞ。




13.HeadsUp

http://www.headsupsafe.com/

実は、ARでもVRでもないウェアラブルメガネです。モバイルやWebアプリケーションから信号を受け取りレンズ越しに色で知らせてくれます。音が聞こえない現場などで危険を知らせるのに役立ちます。これは意外と便利かも。





14.ODG R-7 Smartglasses 

http://www.osterhoutgroup.com/products-r7-glasses

R-7 Smartglassesはスマートグラスです。しかしオスターハウトデザイングループ(ODG)は、ヘッドアップディスプレイや、ウェアラブルコンピューターの開発製造技術が高いようです。サンフランシスコに本社を置く民間企業です。MINI Augmented VisionもODGが開発しているとか。







15.DAQRI SMART HELMET
http://hardware.daqri.com/home/product/daqri-smart-helmet/

業務用ヘッドアップディスプレイです。スマートグラスのヘルメット版です。実際の動画がほとんどなく、どの程度の製品か不明です。Webページを見るとかなり本格的に工業向けに開発しているように見えます。しかしここ1年ぐらいは動画がアップされていません。1年~数年前のコンセプト動画は確認できます。AR系の技術が難航しているのかも。

しかしDAQRIは2015年から4社ぐらいARやホログラフィ関連の企業を買収しています。ということは、ものすごくARが強化している途中なのかもしれません。DAQRI AR HELMETとか発表されたりして。




2年前のコンセプト動画


16.EPSON moverio 

http://www.epson.jp/products/moverio/special/

目の前に半透明な映像が表示されるよくあるスマートグラスです。画像と説明省略。


17.CANON MREAL

https://www.canon-its.co.jp/solution/mr/

2015年発売なのに、完全にAR HMDです。HTC Viveと同じです。CANONは、2015年時点でMR(複合現実)というコンセプトで製品化しています。画角は対角72°水平60°垂直47° (ディスプレイに表示される映像は水平41°で切り出された映像とのこと。Microsoft HoloLens版のHTC Viveみたいな印象です。トラッキング性能も高そうです。

何気にCANONはARの最先端です。ジョブスみたいな人がCANONにいれば、Microsoft HoloLensより前に有名になったのではと思うほど。





18.Brother WD-100G/100A

http://www.brother.co.jp/product/hmd/wd100ga/

目の前に半透明な映像が表示されるよくあるスマートグラスです。画像と説明省略。


19.Brother WD-100G/100A

http://www.brother.co.jp/product/hmd/wd200a/

目の前に半透明な映像が表示されるよくあるスマートグラスです。画像と説明省略。


20.SiME Smart Glasses

http://www.chipsip.com/computing/index.php?mode=data&id=126

目の前に半透明な映像が表示されるよくあるスマートグラスです。画像と説明省略。

21.LASTER

http://www.laster.fr/

スマートグラスに近いAR HMDです。9軸ジャイロセンサーなどで、Sony SmartEyeglass Developer Edition SED-E1のように利用できます。物流などのピッキング等に使えるというタイプです。他社もピッキング、これもピッキング。導入しているところがあるのか疑問でもあります。

2年前の動画なので今はもっと進化しているのかも。



22.Recon Instruments Recon

http://www.reconinstruments.com/
ゴーグルタイプのスマートグラスです。スポーツ向けでおしゃれです。実用性は高そう。





23.SKULLY, Inc. skully

http://www.skully.com/

ライダーのヘルメットタイプのスマートグラスです。これもすごく実用性がありそうです。カメラをとおして、後ろが見えます。





24.ウエストユニティス株式会社 InfoLinker

http://www.westunitis.co.jp/infolinker/

スマートグラスです。プロモーションに萌えイラストを採用することで、技術的な印象を損ねている印象です。BtoBを想定したMade in Japanのメガネ型ウェアラブルコンピュータとのこと。スマートグラスとして機能はそこそこな印象です。日本向けのソフトウェアで使いかっては良いかもしれません。


25.コミカミノルタ Technologies for the Future ウェアラブルコミュニケーター

http://www.konicaminolta.jp/about/research/future/wcc/index.html

コミカミノルタのスマートグラスです。独自技術のホログラフィック光学素子の説明が分かりやすいです。製品というより研究対象としてのHMDのようです。そのため性能が良いように見えます。


26.FUJITSU IoT Solution UBIQUITOUSWARE

http://www.fmworld.net/biz/uware/fhmd001/?from=uwaretop

スマートじゃないスマートグラスです。防塵防水仕様です。ごっついです。



27.elvisiontech

http://www.elvisiontech.com/

スマートグラスの提供のほか、レンズ単体の提供もしているようす。性能はよくわからず。メーカですが技術開発会社に見えます。

こちらに説明動画あります。

28.Impression Pi

http://www.impressionpi.com/

サムスンGear VRと同じくプラスチックのフレームにスマートフォンを入れて使うVRタイプです。前面のレンズを使ってAR(拡張現実-実際の風景にCGを重ねるアレ)もできる中途半端なモデルです。



29.Vrvana

https://www.vrvana.com/

Microsoft HoloLens、Magicleapより遥かに広い視野角を実現した製品。Microsoft HoloLens、Magicleapを超えて、視野角120度を実現!というすごいARに見えますが、VRタイプで、Impression PiやAMD Sulon Qと同じ、外側のカメラでARとしても使えるタイプのようです。紛らわしい。





30.ウエストユニティス株式会社 picoLinker

http://www.westunitis.co.jp/news/20151228.html

ウエストユニティス株式会社 InfoLinkerの第2弾です。 医療現場を支援するメディカルサポートシステムと小型軽量HMD「picoLinker(ピコリンカー)」です。今回萌えイラストはありません。残念です。

・バイタルデータをリアルタイムに医師へ伝達 ・オペや処置の様子を医師の視線で映像記録 ・CT、MRI、X-ray 補助情報と連携可能 ・フットスイッチでメディカルカメラ映像(口腔内カメラなど)との切り替えも自在 以上の点で独自性と実用性の高い製品となっております。とのこと。技術がある製品では、萌えイラストは無い方がよいです。



随時説明と新しい製品を追加してゆきます。気になりましたらフォローください。


2016年に発売・発表されているAR(Augmented Reality オーグメンテッドリアリティ 仮想現実)のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を集めてみました。これを読めばARのHMDのトレンドが分かります。

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