360度カメラにスタビライザーを利用することで、移動しながらの360度動画撮影の品質を大きく向上できます。360度カメラは揺れにとても弱いです。複数のカメラをステッチで繋ぐため、カメラ自体にスタビライズ機能を搭載することが難しく(動画が繋がらなくなるため)、ソフトウェアでの後処理も難しいのです。
移動しながら撮影すると揺れてしまうため、360度カメラを固定した撮影が基本になります。スタビライザーに360度カメラを設置することで、移動しながらの360度動画の品質が驚くほど向上します。動きがある面白い360度動画を製作できます。
論より証拠。実際の360度動画を見比べてください。
業務用の360度カメラは50万円以上します。Freefly Systems movi m15などプロ向けのスタビライザーなども150万円以上します。200万円以上の予算がないと、スタビライザーを使用した360度撮影はできません(レンタルという手もあります)。コンシューマ向けの機材を利用することで12万円程度でスタビライザー付き360度カメラを製作できます。
もちろん業務用の品質にはまったく及びませんが、スタビライザーを利用してない業務用360度カメラで、移動しながら撮影した動画より、解像度は低いのですが揺れがないため、総合的に品質が高い360度を撮影できます。
解像度を必要としない撮影や、マンションなど狭い空間を移動する撮影などは、コンシューマ向け機材を利用した360度システムでも十分に活用できます。
スタビライズ付き360度カメラシステムを作る機材を紹介
コンシューマ向け機材として紹介しますがFILMPOWER Nebula4100 Liteは制作会社やカメラマンも利用している一眼レフ用のスタビライザーです。一般の人でも購入できる価格帯という意味でコンシューマ向けとしています。Nebula4100 Liteは、1.2kgのカメラまでスタビライズできます。コンシューマ向けの360度カメラは軽いので、ウェイトなどでバランスを調整することで利用することができます。360度カメラは室内の動画撮影に優れているinsta360系を利用します。
追記:RICOH THETAでもスタビライズできました。
FILMPOWER Nebula4100 Lite 90000円ぐらい
http://www.dronediy.jp/2016/10/nebula-4100-lite.html
insta360 Air(アンドロイド向け) 20000円ぐらい
http://amzn.to/2kWbyaX
もしくはinsta360 nano(iOS向け) 25000円ぐらい
http://amzn.to/2mhBXQR
ウェイト(カメラねじ付き)など 3000円ぐらい
http://amzn.to/2mnZcFq
スマートフォンスタンド(カメラねじ付き)1000円ぐらい
http://amzn.to/2lGl0w7
スタビライザーをカスタマイズ
360度カメラをスタビライザーに搭載するためには、ちょっとカスタマイズする必要があります。基本的に底面に重心を持ってくることで、スタビライズできるようになります。スマートフォンやiPhoneと一緒に利用するinsta360 Air、insta360 nanoなどが重心が取りやすいと感じます。程よくスマートフォンやiPhoneに重量があるからです。
スマートフォンスタンドにinsta360 nanoを設定します。
ウェイトを付けてバランスを取ります。
FILMPOWER Nebula4100 Liteに設置します。完成です。
このような感じにスタビできました。
スタビあり動画
スタビなし動画
簡単な室内の360度動画撮影に最適です。あれ・・正面に黒いシミがあり購入したinsta360 nano初期不良かもしれません。。。
手軽なコンシューマ向け360度カメラとスタビライザーを使って滑らかな360動画を作成してみてください。
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