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2017年次世代360度カメラの画質性能を徹底比較!RICOH THETA V [VS] Insta360 ONE [VS] Gear 360(2017)



「Insta360 ONE」は9月20日に出荷が予定されている。「RICOH THETA V」と「Gear 360(2017)」は手元にある。「Insta360 ONE」の360度画質や性能比較の検証記事はもうしばらく待ってほしい。

それぞれ各メディアにレビューが上がってきている。本ブログは、残念ながら商品の提供を受けていないので、何も気兼ね無く、それぞれのカメラの画質比較を行う予定だ。自前で「RICOH THETA V」と「Insta360 ONE」を購入した。もうお金がない。

コンシュマー向けの360度カメラだけど、決して安い買い物ではない。購入するなら、もっとも良いオススメの360度カメラを買いたい。本記事を読めば、間違ったモデルを購入しなくて済む。(ようにしたい)360度の画質、ステッチ品質、色合いなどを検証して掲載してゆく予定だ。

2017年末に近づき、次世代の360度カメラが相次いで登場した。「RICOH THETA V」は待望の4Kカメラでありビットレートも56Mbpsと画質に期待できる。「Insta360 ONE」は内蔵6軸ジャイロによるスタビライザーがどこまで高性能なのか楽しみだ。

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360度カメラの基本をおさらい「ここをチェック!」

選ぶべきポイントは全天球、4K、30fpsが基本となる。360度カメラには、撮影できる映像が全球(全天球)と半球(全天周)タイプがある。本記事で紹介するのは、いずれも360度が完全に映る全球タイプだ。せっかく360度カメラを購入するなら、全球タイプを購入したい。

360度カメラの動画解像度は4Kを選びたい。4Kには2種類の解像度があるUHDとDCIだ。一般的に4Kと言えば、3840×1940ピクセルのUHD 4Kのことだ。実は4096×2048のDCI 4Kもある。解像度的にちょっとお得な4Kだ。2Kや3Kでは物足りない。

一般の人が見落としがちなのがfpsだ。フレームレートであり一秒間に何フレームの撮影が可能か表した数値だ。30fpsなら1秒間の動画が30枚の映像で構成される。映画などは24fpsで作られている。最近は30fpsが基本となる。24fpsでも良いが30fpsを選びたい。4K15fpsなどの360度カメラは選ばないほうが良いだろう。

360度カメラの付加機能として、空間音声、360度ライブストリーミング配信、スタビライズ機能(画面の揺れを取り除く機能)、スマートホン端末からの各種操作性も重要だ。360度の静止画像解像度や画質も検討すべき品質だ、

これらの機能をそれなりに満たす360度カメラで、国内で簡単に入手できるカメラは、次の3つになる。「RICOH THETA V」と「Insta360 ONE」と「Gear 360(2017)」だ。


「RICOH THETA V」と「Insta360 ONE」と「Gear 360(2017)」の主要SPEC比較

まずは基本的な360度カメラの解像度や各種機能の有無、防水防塵や重さなど主要のSPECを比較する。それぞれプロダクトのコンセプトが見えてくるから面白い。


最大4K360度動画解像度(ピクセル)/fps
RICOH THETA V:3840×1920/29.97fps
Insta360 ONE:3840×1920/30fps
Gear 360(2017):4096×2048/24fps

最大360静止画解像度(ピクセル)
RICOH THETA V:5376×2688
Insta360 ONE:6912×3456
Gear 360(2017):5472×2736

レンズF値
RICOH THETA V:F2.0
Insta360 ONE:F2.2
Gear 360(2017):F2.2

360度ライブストリーミング
RICOH THETA V:対応
Insta360 ONE:対応
Gear 360(2017):対応

内蔵スタビライズ機能
RICOH THETA V:なし?(天頂補正機能あり)
Insta360 ONE:対応
Gear 360(2017):なし

空間音声機能
RICOH THETA V:オプションマイクで対応
Insta360 ONE:なし
Gear 360(2017):なし

耐水防塵
RICOH THETA V:なし
Insta360 ONE:なし
Gear 360(2017):IP53

記録容量
RICOH THETA V:内蔵ストレージ約19GB
Insta360 ONE:micro SDカード(最大128GB)
Gear 360(2017):micro SDカード(最大256GB)

重さ
RICOH THETA V:121g
Insta360 ONE:82g
Gear 360(2017):130g

内蔵バッテリー容量
RICOH THETA V:不明
Insta360 ONE:820mAh
Gear 360(2017):1,160mAh

バッテリー動作時間
RICOH THETA V:80分
Insta360 ONE:70分
Gear 360(2017):不明(130分?)

本体接続コネクタ
RICOH THETA V:Micro USB
Insta360 ONE:Micro USB
Gear 360(2017):USB typeC



360度4K動画の画質を比較(固定)

「RICOH THETA V」と「Gear 360(2017)」の4K動画の画質を比べてみる。設定はAUTOで最高画質で撮影している。


どちらのカメラも、ステッチ(合成処理)する前の動画は、球体が2つ並んだ状態だ。「RICOH THETA V」は3840×1920ピクセル・ビットレート56Mbps。「Gear 360(2017)」は4096×2048ピクセル・ビットレート30Mbpsの動画だ。撮影位置はまったく同じ。

解像度は少し「Gear 360(2017)」の方が高いが、ビットレートは「RICOH THETA V」の方が遥かに高い。動画からPNG書き出しを行い、全体の画像から細部を比較してみよう。

結論:明らかに「RICOH THETA V」の画質が良い。ビットレートが高いこともあるが、レンズの性能も良く色調も優れている。

「RICOH THETA V」全体画像

「Gear 360(2017)」全体画像-Autoで室内だと明るめになる。

「RICOH THETA V」の近距離のレンズ中央を拡大-壁紙の質感が分かる。

「Gear 360(2017)」の近距離のレンズ中央を拡大-比べるとボやっと。

「RICOH THETA V」の近距離のレンズ中央を拡大

「Gear 360(2017)」の近距離のレンズ中央を拡大

「RICOH THETA V」の近距離のレンズ周辺を拡大-けっこうシャープ。


「Gear 360(2017)」の近距離のレンズ周辺を拡大-滲んでいる。

「RICOH THETA V」の中距離のレンズ中央を拡大

「Gear 360(2017)」の中距離のレンズ中央を拡大

「RICOH THETA V」の中距離のレンズ周辺を拡大

「Gear 360(2017)」の中距離のレンズ周辺を拡大

360度動画に変換

それぞれパソコン用の提供されている合成(ステッチ)ソフトにて、360動画に変換したものを比較すると、移動しない固定した撮影の場合は違いが分かり難いかもしれない。

「RICOH THETA V」の360度動画

パソコン用ソフトで書き出し。ステッチ面のホワイトバランスの違いが気になる。


「Gear 360(2017)」の360度動画

パソコン用ソフトで書き出し



360度4K動画の画質を比較(移動)

「RICOH THETA V」と「Gear 360(2017)」の360度4K動画では、明らかに「RICOH THETA V」の画質が良い。しかし360度動画に変換すると違いが分かり難い。

今度は移動しながらの360度4K動画の画質を比較して見る。いずれもスタビライザーに搭載して撮影している。

結論:移動しながら360度動画でチェックすると「RICOH THETA V」が優れていることが明確にわかる。「Gear 360(2017)」のパソコン用のステッチソフト(Gear 360 ActionDirector)のステッチ品質がおかしい。それを考慮してもやはり「RICOH THETA V」の方が高画質。

「RICOH THETA V」の360度動画

固定した撮影では、ステッチ面のホワイトバランスの違いが気になったが、移動しながらの撮影の場合、ほとんど気にならなくなった。狭く暗い空間、壁際のステッチなどもいずれも良好だ。なかなか良い印象。


「Gear 360(2017)」の360度動画

ところどころガクっとする。パソコン用のステッチソフト(Gear 360 ActionDirector)のステッチ品質がおかしい。。。。全体的に残念な感じと言わざるを得ない。


「RICOH THETA V」の360度動画-天頂補正あり

「RICOH THETA V」だが、パソコン用のステッチソフトで処理するときに、天頂補正にチェックを入れると、映像が不安定になる。スタビライザーに搭載している場合は、天頂補正を外してステッチしたほうが良い。


以上。「Insta360 ONE」が到着次第、「Insta360 ONE」を加えた検証を行う。「RICOH THETA V」の360度動画の性能は、なかなか素晴らしい。

しかしまだ欠点も多いように感じる。例えば、カメラごとのホワイトバランスが微妙に合わなかったり、360度動画に関しては、ISOもシャッタースピードも、何も操作変更ができない。これは今後変わることに期待する。

とはいえ、「Gear 360(2017)」と比べると、360度動画に関しては全体的に画質が良いといえそうだ。「RICOH THETA V」の360度静止画には定評があるので、加えて4K360度動画も撮影できるとなると、なかなか素晴らしい。

「Gear 360(2017)」は約3万円で購入できる。近い画質を持ちながら、この価格は魅力的だ。決して使い難い機種ではない。むしろ操作性は優れている。


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