以上、DRONE DIYは、ドローン・空撮・360度動画・360度パノラマ・VR関連の機材やカメラのレビューのほか最新の情報をお届けしています。

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はじめてのAutopano Giga 4の使い方。チュートリアルやマニュアルを見て実際に作業をしてみよう。画像の調整など。



はじめての方に、Autopano Giga 4の使い方や画像の調整などを説明します。各ソフトの連携や調整方法、画面の役割などつかめれば、理解が早まるでしょう。

360度動画や360度パノラマの本格的な作成には、フランスのkolor社がお勧めです。360度映像の制作ツールなどを提供するフランス企業です。一番メジャーで、定評があります。利用者が多いのでマニュアルやチュートリアルなども豊富です。

またkolor社はGoProに買収されました。360度映像やVRの市場で、今後も成長する可能性が高いソフトです。これを使っておけば安心です。ソフトはいくつか種類があり、一式そろえると10万~20万ぐらいです。

kolor社のソフトは、どれも名前が似ていて非常に分かりずらいです。主要は3つです。それぞれ上位モデルがあります。基本はGPUレンダリング等ができる上位モデルを購入しましょう。

1.AUTOPANO (ProとGiga版あり)-画像や動画の張り合わせツール
2.PANOTOUR (無印とPro版あり)-静止画像(パノラマ)の書き出しツール
3.AUTOPANO VIDEO (無印とPro版あり)-動画のスティッチや書き出しツール

となっています。動画や静止画のいずれにしてもAUTOPANOは必須です。とにかくAutopano Gigaを中心に使います。Autopano Gigaのソフトを覚えることから始まります。2015年11月時点では、Autopano Giga 4.2.2が最新となっています。画面が微妙に日本語化されています。うれしいような分かりずらいような。。。

1.AUTOPANO (ProとGiga版あり)-画像や動画のスティッチ(張り合わせ)ツール

Autopano Gigaは、試用版を自由にダウンロードできます。機能の制限も少なくウォーターマークがつきますが、ほとんどの機能をそのまま使えます。


基本は、ドキュメントとチュートリアルを参考にします。しかしAutopano Giga 2×シリーズの情報が中心のため、Autopano Giga 4だとインターフェースが変わっていて、悩んだりします。そのあたりは実際に作業を進めながら説明します。まずドキュメントとチュートリアルをしっかり読みこみましょう。

Autopano Documentation

Autopano 2.X - Tutorials (EN)

はじめてのAutopano Giga 4の使い方

とりあえず適当に室内など360度を撮影してください。このサンプルでは魚眼レンズで適当に撮影しました。

そしてAutopano Giga 4を立ち上げます。画像が入ったフォルダーからソフトへ、画像をドロップします。

検出を押します。

自動的にスティッチされます。このままではグチャグチャで使えないので編集を押して調整してゆきます。

魚眼レンズで撮影した場合は、まず左したの「画像i」アイコンをクリックしてみてください。

撮影に使ったレンズの種類の調整ができます。ここを設定すればレンズに最適な設定を自動で行ってくれます。

レンズタイプを魚眼にしました。

通常のプレビューでは良くわからないので、「融合」をクリックしてみましょう。書き出ししたときの画像がわかります。

かなりすきっり合成されました。元からきちんと撮影すれば、これだけで綺麗に合成されます。今回はテストとして、調整の練習用に適当に撮影しています。

「融合」で大きくズレている部分を認識しましょう。下記3箇所を修正してみます。

CPエディタをクリックします。これは写真と写真を繋ぎ合わせるポイントを調整する機能です。

2つの画面が開きます。メインのほうには、画像同士のつながりが表示されます。もう一つの画面にはCPエディタが表示されます。まずこのつながりをチェックします。

先ほど左上がズレていたので、その当たりの画像番号を調べます。「7」と「8」が関連していることがわかります。

CPエディタで、7と8を選びます。シフトを押しながら選択で全体。コントロールを押しながらで、個別に選ぶことができます。7と8を選択します。そして「手の制御点を加える(日本語がおかしいが)」を選びます。

となりの「自動制御点を加える」使い方もあります。個人的には「手の制御点を加える(日本語がおかしいが)」のほうが、うまく調整できました。ズレていた壁のあたりに制御点を加えます。

制御点を加えたら(画像の青い点部分が追加した点です)、「早い最適化」をクリックします。これは追加した点のみ再計算してプレビューに反映させる処理です。正しい日本語にするなら「追加した制御点のみ再計算」とかでしょうか。

となりの「パノラマを最適化する」は、追加した点を加えて全体で再計算する処理です。大きく結果が変わることがあります。細かい修正の確認は「早い最適化」を使って、最後に「パノラマを最適化する」をすればよいかなという印象です。

メイン画面に戻り「融合」を押して、チェックしましょう。左上が少しまともになりました。

こうやってズレている画面を調べて、関係した写真を見つけ、制御点を調整することで品質が向上してゆきます。

関連番号を調べて。

該当の写真を選択して。※複数写真を選択したときは、メニュー左上の「現在のリンク」の矢印をクリックすることで、画面が1つ1つ切り替わります。制御点ですが、関連しているそのエリアに打つ感じです。

再計算して。

プレビューに反映させます。それでも修正できない場合は、画像のリンクがされていない可能性があります。

CPエディタのボタンをクリックして今度は画像のつながりを見てください。天井「16」が「5」と「6」にしかリンクされていません。そのため隙間が出ていました。

天井「16」番とそれぞれの画像をリンクさせます。制御点を加えればOKです。

どんどんリンクさせてゆきます。

そうすると、こんな感じに紐づけされました。

融合で品質をチェックします。つながりました。

ある程度処理したら全体の再計算をしてみましょう。

簡易計算より、全体が調整され、ちょびっと品質が良くなったりします。品質の悪い制御点をたくさん打ちすぎると、全体の再計算でバラバラになることがあります。そのため手動で一点づつ制御点を追加したほうが良いのかなと思います。

次は椅子をマスク処理します。制御点でも修正ができませんでした。

と思ったのですが、撮影した画像の品質が悪すぎて(イスがバラバラにしか映っていない)うまく修正できませんでした。元の写真も大切です。

完成したら書き出しをします。ファイル名を入れて「レンダー」するだけです。

書き出しされました!

この画像から。上記のパノラマができたのです。素晴らしいですね。


2.PANOTOUR (無印とPro版あり)-静止画像(パノラマ)の書き出しツール

パノラマ画像ができたら、Webで見られるように書き出ししたいです。それができるのがPANOTOURです。こちらから試用版をダウンロードできます。
http://www.kolor.com/panotour/download/

こちらもドキュメントとチュートリアル見ておきましょう。
http://www.kolor.com/wiki-en/Panotour_Documentation
https://www.youtube.com/watch?v=iD3K7OkHxn0

PANOTOURを立ち上げましたら、ツアーを選択します。

先ほどの画像をドロップします。

プレビューが見れます。

自由に見れるパノラマでチェックできます。

問題なければ書き出しをします。ファイル名はできるだけシンプルに。あとでWebにもそれが使われます。

書き出しが完了したら、左側のメニューからローカルホストでプレビューを見ることができます。実際のWebでの見た目をチェックできます。

このように完成しました。

htmlファイル一式が作られます。これをサーバに入れれば、パノラマサイトができます。簡単ですね。

ざっとはじめてのAutopano Giga 4の使い方を説明しました。流れさえ理解できればあとは練習することで使いこなせるはずです!

今回はノーダルポイントを合わせていない画像で説明しています。実はノーダルポイントを合わせて撮影すれば、これらの処理はほとんど不要です。

気になる方は、下記の記事をご確認ください。

360度パノラマ写真のカメラ、撮影、作成、サイト、スマホ対応の構築まで説明~業務向けの高品質な360度パノラマ写真の作り方を紹介【第1回】~
http://www.dronediy.jp/2016/01/panorama-camera-satuei.html


はじめての方に、Autopano Giga 4の使い方や画像の調整などを説明します。各ソフトの連携や調整方法、画面の役割などつかめれば、理解が早まるでしょう。 360度動画や360度パノラマの本格的な作成には、フランスのkolor社がお勧めです。360度映像の制作ツールなどを提供するフランス企業です。一番メジャーで、定評があります。利用者が多いのでマニュアルやチュートリアルなども豊富です。

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