Googleストリートビューのパノラマ360度写真より、ずっと高品質なパノラマ360度写真サイトの作り方を紹介します。3~4年ぐらい前から360度パノラマ写真を良く見かけます。初めて見るという人も多いでしょう。
Googleストリートビューのパノラマ360度写真は解像度が低かったり、写真のツギハギが目立ちます。最近のパノラマ360度写真は、高解像度でツギハギも見えません。パソコンからはもちろんスマートフォンやiPadからでも見ることができます。
技術的には枯れたもので使いやすい品質になりました。狭い広い、室内や室外問わず、その空間をWebで認識できるので、いろいろな使い方が可能です。
RICOH THETA(簡易パノラマ撮影カメラ)やスマホのアプリ等を使えば、簡単に誰でも360度パノラマを作成できます。でもまだまだ業務用の品質はありません。
そんな高品質なパノラマ360度写真の制作実例を数回の記事で紹介します。さっそく実際に作ったサイトをご確認ください。カメラ、撮影、作成、サイト、スマホ対応の構築まで説明してゆこうと思います。
まずパノラマ360度写真を紹介
下記の画像にマウスカーソルもしくは、タッチしてスライドしてみてください。誰でも綺麗なパノラマを作ることができます。このようにサイトに埋め込むことだって可能です。ブラウザーの環境に合わせて表示やパソコン、スレート、スマートフォンなど各種デバイスで見ることができます。ほとんどの人にリーチできるってことです。
http://furimuke.sub.jp/3d/home.html
パノラマ360度の用途としては、たぶん一番多いのは景色です。撮影しやすいからでしょう。ビジネスでは、マンションなどの建築物の内覧用のWebサイトが多いですね。
あとはお店から病院、美術館や博物館などの店舗紹介などに使われます。新しい使い方として、このように家族写真などの記念撮影に使ってみても面白いと思います。
撮影はこんな感じです
撮影協力者です。一眼レフカメラと魚眼は必須です。
ノーダルニンジャというパノラマ撮影用の雲台を使用します。
こんな感じで4方向を撮影してゆきます。
空を撮影したあと、最後に地面も撮影しておきます。小さな怪獣と一緒に撮影をする場合は、カメラを壊されないように注意しましょう。
こんな感じの画像になります
カメラで左右360度と上と下と、雲台を消すための撮影をもう一枚、撮ります。ちょっと補足の白飛防止
最近の一眼レフはハイダイナミックレンジ合成(HDR)機能が搭載されています。パノラマ撮影を行うときは、可能であればHDR機能搭載の一眼レフを準備しましょう。外でパノラマ撮影をする場合は、空と地面が同時に写ります。また太陽光が強く差し込みことが多いです。上記の写真は白いトタンの部分が白飛しています。HDR機能がない場合は、全体的に暗目に撮影したり、露光を変えた写真を2枚撮影して合成したりする必要があります。ちょっと面倒なんです。
ソフトウェアで処理します
Autopano Gigaというソフトウェアで各写真を取り込みます。この作業をステッチと言います。次回以降で詳しく説明します。簡単に繋ぎ合わせの写真ができます。
パノラマ写真のWebサイトを書き出します
Panotour proというソフトウェアに1枚のパノラマ写真を取り込みましょう。パノラマ写真に対応したWebサイトを書き出せるツールです。次回以降で詳しく説明します。書き出しされたHTML一式をFTP等でサーバにアップして完成です。スマホに対応したサイトも一緒に書き出しされます。
今回は業務向けの高品質な360度パノラマ写真の作り方の紹介ということで、カメラ、撮影、作成、サイト、スマホ対応の構築までざっと説明いたしました。次回は、それぞれの部分を細かく説明してゆこうと思います。
他には、こんな撮影もできます。
狭いところや室内の撮影もできます。
http://furimuke.sub.jp/3d/pic1.html
やはり景色を撮影しても面白いでしょう。
http://furimuke.sub.jp/3d/pic2.html
次の記事はこちらです。360度パノラマ写真撮影に必要なカメラ・レンズ・機材 ~業務向けの高品質な360度パノラマ写真の作り方を紹介【第2回】~
http://www.dronediy.jp/2016/01/panorama-kizai.html