360度映像をプロモーションやサービスに利用する企業や個人が増えています。誰でも全方位動画を楽しめる時代が到来しました。
しかしながら、いざ360度動画を撮影しようとすると、何が必要なのか。どのような機材が最適なのか。情報がまだまだ少ないです。そこで撮影用途ごとに、VRパノラマ360°動画撮影用の機材一式をご紹介いたします。
数万円の入門機材から数百万の業務用まで、VR撮影機材一式をご紹介いたします。
初心者入門用!数万円円の360度撮影カメラ一式
・RICOH THETA 約26000円~おもちゃです。3分間程度の低画質な360度動画を撮影できます。ぼやーっとした360°動画しかとれません。でもステッチのソフトやWeb上のサービスなど充実しているので、入門には最適です。
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・RICOH THETA S 約38000円~
RICOH THETA の高画質上位モデルです。20分程度の低画質な360度動画を撮影できます。そこそこ高画質になっています。静止画像はまあまあ綺麗です。360動画はぼんやりでオモチャです。
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・Kodak SP360×2台 合計約80000円~
画角は360度ではなく214度の広角なカメラです。180度以上の214度あれば、まあ360度感を楽しめます。1440×1440ピクセル30fpsで撮影できます。2台を背面で繋いで360度撮影を可能にするリグ(マウント)は6500円~オプションで販売されています。買うなら上位機種のSP360 4Kだと思います。
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・Kodak SP360 4K×2台 合計約120000円~
SP360の高画質上位モデルです。画角は235度になりました。4Kに近い2880×2880ピクセル30fpsで撮影できます。2台を背面で繋いで360度撮影を可能にするリグ(マウント)は8000円~オプションで販売されています。
2台で360度撮影をすれば、いっぱしの高解像度を実現できます。その画質はかなり良く、GearVR360を超えます。しかしコダックのステッチ用ソフトがクソっぽいようです。
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・注目はこれ!Gear 360 C200NZWAXJP 49000円~
2つのカメラを搭載したGear360は、ほぼ4K相当の3840×1920ピクセル30fpsで360度動画を撮影できます。対象のスマートフォンGalaxy S7、S7 Edge、S6 edge+、Galaxy Note 5、Galaxy S6 edgeで操作できます。付属のソフトを使えば、パソコンで処理可能です。
コダック1台分の価格で、4Kに近い360度動画を撮れちゃう凄いやつです。画質はKodak SP360 4K×2台に劣るものの、ステッチ(動画の合成)もソフトで簡単に自動処理できます。
Galaxy S6 edgeの白ロムが40000円~なので、合わせても約90000円~で揃えることができます。GearVR(HMDヘッドセット)も一緒に購入がお勧めです。
画質もかなりのものです。下手な業務用より高画質です。Gear 360なら、RICOH THETA程度の価格で、高品質な撮影が実現します。並行品なら4万円以下という!という!
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業務用!数十万円の360度撮影カメラ一式
・QBiCパノラマシリーズ 150000円~200000円
http://www.elmoqbic.com/panorama/jp/contents.html#Features
日本メーカー的な製品ですが、いかんせん解像度が低く、価格の割には・・・・な機種です。インタニヤ製のレンズモデルもありますが、わざわざこれを選ぶ理由がありません。360度動画を作成するには、専用のソフトも自分で用意する必要があります。つまり他の業務用のカメラを購入した方が良いです。
・インタニヤOne Camera 360°VRカメラキット 220000円~
http://www.entapano.com/jp/l/onecamsolution_modifiedgopro_280.html
GoPro(GoPro HERO4 ブラック アドベンチャー)にインタニヤの超広角レンズを装着したものです。このカメラは画角280度ですが、280度あれば360度動画っぽい動画を撮影できます。カメラの真後ろ(足元など)だけ、黒いホールになります。解像度は3000×1500 (3K)30fpsで撮影できます。
・インタニヤTwo Cameras 360°VRカメラキット 400000円~
https://www.entapano.com/jp/l/backtobacksolution_modifiedgopro_280.html
GoPro(GoPro HERO4 ブラック アドベンチャー)×2台にインタニヤの超広角レンズを装着したものです。4000×2000 (4K) 30fpsの撮影が可能です。2台のカメラのため、ステッチの作業が簡単で済みます。また1台で280度の広角なため、視差の発生が起きにくく、接近した撮影にも最適です。https://www.entapano.com/jp/l/backtobacksolution_modifiedgopro_280.html
ステッチソフトの練習にも最適です。プロ用の機材としても通用する性能がありながら、初心者でも始めやすい機材です。
インタニヤの超広角レンズ(220度)を装着したものです。5800×2900 (6K) 30fps~4000×2000 (4K) 60fpsの撮影が可能です。4Kでも60fpsあるので、激しい動きの撮影にも最適です。もちろんステッチソフトが必要です。このクラスになると当然になります。
6Kまで撮影できるので、4Kより余裕がありマスターデータとしても使えます。プロ用機材として使える解像度があります。
GoPro×6台を、Freedom360マウントに装着できます。GoPro HERO4 ブラック アドベンチャーを使えば、8K 30fps~4K 120fpsの撮影が可能です。120fpsあれば、スロー再生のような動画撮影ができます。8K 30fpsあれば十分過ぎる解像度です。プロ用の機材と言えます。これを購入すれば、間違ありません。
特殊な業務用!数十万円の360度撮影カメラ一式
・ライブ配信に最適!GoPro×6台 F360 ブロードキャスター 500000円~
http://digitalhobby.biz/products/detail.php?product_id=580
基本的にFreedom360マウントと同じですが、ロードキャスターは電源ケーブルの配線ができます。長時間の撮影や、ストリーミング配信に最適なモデルです。
GoPro×6台をF360 ブロードキャスターに装着できます。GoPro HERO4 ブラック アドベンチャーを使えば、8K 30fps~4K 120fpsの撮影が可能です。120fpsあれば、スロー再生のような動画撮影ができます。8K 30fpsあれば十分過ぎる解像度です。プロ用の機材と言えます。基本的にFreedom360マウントと同じですが、ロードキャスターは電源ケーブルの配線ができます。長時間の撮影や、ストリーミング配信に最適なモデルです。
・防水防塵機能付き!GoPro×6台 F360 エクスプローラ 500000円~
基本的にFreedom360マウントと同じですが、防水ハウジングに入れたGoProを装着できます。防水防塵で撮影可能 です。 GoPro×6台を、F360 エクスプローラ に装着できます。雨の日や水上などの撮影に最適です。
GoPro HERO4 ブラック アドベンチャーを使えば、8K 30fps~4K 120fpsの撮影が可能です。120fpsあれば、スロー再生のような動画撮影ができます。8K 30fpsあれば十分過ぎる解像度です。プロ用の機材と言えます。
・深海1000mの撮影可能!GoPro×6台 360HEROS 360ABYSS 100万円以上
http://digitalhobby.biz/products/detail.php?product_id=606
最大深度約1,000mの防水性を持ちます。中深層から1000mの漸深層の入り口まで水圧に耐えることができます。潜水艇に取り付けできます。深海の水中360°VR撮影に最適な機材です。
GoPro×6台を、360HEROS 360ABYSSに装着できます。GoPro HERO4 ブラック アドベンチャーを使えば、8K 30fps~4K 120fpsの撮影が可能です。120fpsあれば、スロー再生のような動画撮影ができます。8K 30fpsあれば十分過ぎる解像度です。プロ用の機材と言えます。
以上の紹介したVRカメラ一式をレンタルしているサイトもあります。
http://digitalhobby360.jp/shopbrand/rental-vr-set/
以下、一般では見たことが無い映画撮影用の機材一式です。
映画シネマクラス!数百万~数千万円の360度撮影カメラ一式
・Mooovrig 150万円~
http://mooovr.com/
mooovr社(韓国)、キヤノンEOS M3(2420万画素ミラーレス)を5台マウントできる360度映像用のリグです。いくら解像度が高くてもスポーツカムのCMOSセンサーは、ホワイトやブラックが潰れてしまいます。
一眼レフの大きなセンサーであれば、明るいところも暗いところもはっきりと撮影できるでしょう。段違いの画質です。カメラとレンズ5台がセットで150万は安いといえるかもしれません。
・360 Designs Mini EYE3 Professional 360 Cameras 150万円~
http://360designs.io/product/mini-eye/
Mini EYEは、カスタムされたBlackmagic Micro Cinemaを3台もしくは4台搭載した製品です。4K、6K、8K、10Kなど希望する解像度や、撮影用途に合わせて仕様をカスタマイズされます。映画撮影や放送局向けに提供され、価格は仕様に応じて変わります。
Blackmagic Micro Cinemaといえば、RAW撮影が可能で、13ストップという広いダイナミックレンジを持ち、カラーコレクション(カラーグレーディング)を行うことができるカメラです。そうシネマカメラなのです。それらで、360度撮影ができれば、映画クラスの映像が取れる分けです。
・Facebook Surround 360 400万円~
https://facebook360.fb.com/facebook-surround-360/
Facebookから、8Kカメラ17台で構成される360度カメラが発表されました。性能は凄まじいものがあります。これらはオープンソースとして公開される予定です。ソフトもハードウェアもです。3万ドル程度で部材が集まるそうです。そしてソフトウェアは、自動で360度を合成するそうです。耐久性にも優れているとか。
これだけカメラがあれば、大型でも視差を抑えられるはずですし、3Dも可能でしょうし。それで3万ドル(部品代)で作れるなら、安い気がします。
・NOKIA ozo 700万円~
https://ozo.nokia.com/
2K×2K解像度を持つ8つのカメラセンサー(画角は195度)と8つのマイクを搭載。重さは4.2kgです。プロ向けの360度VRカメラOZOです。3Dの360度映像を撮影できます。音声の収録も優れています。
しかし700万!高い!バッテリーカートリッジが数十万円もします。なんというか高い!残念。
・360 Designs EYE 1000万円以上?
http://360designs.io/eye/
Mini EYEのフルバージョンです。どうしてこうなった感があるぐらいすごいです。42台のシネマカメラ搭載。400メガピクセルです。ステッチの処理で、ものすごく時間がかかりそうです。このカメラだけでも、420万以上はするでしょうから、全体で1000万円以上はしそうです。
・HypeVR 数千万?
http://hypevr.com/
6KのRED DRAGONSカメラを14台搭載。90FPSで撮影できます。そしてリアルタイムレーザー測量(写真右上の丸いやつ)付きです。3D対応の360度映像を撮影可能です。
6K RED DRAGONSは、600万円ぐらいですから、14台で8000万円ぐらい?他にもいろいろな物がくっついているので、1億円ぐらいかもしれません。たっか。