以上、DRONE DIYは、ドローン・空撮・360度動画・360度パノラマ・VR関連の機材やカメラのレビューのほか最新の情報をお届けしています。

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Inter BEE 2016の360度VRカメラ機材関連をチェック!360度カメラ用ジンバルや、シネマクラスの360度カメラ登場



InterBEE 2016(2016年11月15日~18日に幕張メッセで開催)に展示されていた最新の360度VRカメラ機材関連を紹介いたします!!!と力を入れて会場を見たのですが、新しい独自の商品は、ほぼありませんでした。

すでに海外で発表されていた製品がほどんどです。20製品ぐらい紹介いたします。日本で入手できる機材として参考ください。

InterBEE 2016は、4K HDRや8K関連が主流でした。動画のHDRは暗いところも明るい所も綺麗に映るので、とても実用的な技術です。カメラ機材展であるInterBEE 2016には、まだVRブームは来ていません。以下、360度VRカメラ機材関連を紹介いたします。


「WenPod」360度カメラ(リグ)用ジンバル3軸スタビライザー

2~3年前からフルデジタルの3軸スタビライザーが人気です。滑らで映画のような撮影ができます。今回のInter BEE 2016でも、多数のメーカーがスタビライザーを展示していました。多すぎです。。。

「WenPod」は、360度カメラ(リグ)用ジンバルを展示していました。ちょっとほしい。360度カメラは、揺れに弱く、動きながらの撮影が困難です。このようなジンバルがあれば360度撮影の品質を向上できます。

最大で3kgまでのカメラを搭載できるというお話しでした。かなり重たいカメラまで対応です。総重量で3kgかもしれません。



 

ドローン向けの360度カメラ(リグ)用ジンバル開発中とのことです。


「WenPod」をアマゾンでチェック

「WenPod」はケンコー・トキナーが代理店です。
http://www.kenko-pi.co.jp/news/wenpod.html

「SPHERE」360度リアルステッチ&ライブストリーミング

4台~8台のカメラを「SPHERE」に接続することで、自動的にハードウェアでステッチ処理を行いライブストリーミング配信可能なシステムです。エンコードは最大10Mbpsです。4K24fpsで配信可能です。対応プラットフォームはYoutube360です。


「SPHERE」を2台利用することで、8台のカメラを利用することができます。8台のカメラで360度撮影すれば、近接でも視差の少ない映像を配信できます。



ステッチ方法が優れています。一台一台のカメラ映像の大きさや、歪曲収差を細かく変更できます。ホワイトバランスや色調など調整することで、カメラを繋ぎリアルタイムでステッチ処理します。

実際にさわって見た感じは、とても柔軟に調整できる印象でした。設定に時間をかければ、良いステッチ品質が実現できそうです。



Teradek社Sphereは株式会社キャムキャスト7が代理店です。
http://www.camcast.jp/products/spec/sphere/

名前不明「超弩級360度シネマカメラ」システム

Inter BEE 2016にて、新しい独自の360度カメラはこれぐらいです。超弩級の360度カメラです。シネマカメラであるBlackmagic Micro Studio Camera 4Kを4台に、マイクロフォーサイズ規格の250度魚眼レンズで構成されたシネマクラスの撮影を実現できる360度カメラです。7K相当の解像度で撮影できます。


カメラの上部には、耳型のマイクを設置することで、音を立体的に録音するバイノーラル録音を実現しています。


マイクロフォーサイズ規格の250度魚眼レンズは、インタニヤ製です。これ一つで3~4kgの重さがあります。Blackmagic Micro Studio Camera 4Kで撮影した映像は、足物のショーグンでProResなどの映像圧縮フォーマット記録できます。つまり撮影した映像をカラーコレクションできます。


電源管理はまるで時限爆弾です。

従来の360度カメラは、スポーツカムを利用した製品が多く、ダイナミックレンジが非常に狭いものでした。明るいところや暗いところは、階調が保てなくなります。シネマカメラなら、ハイライトやシャドウ部分もしっかり撮影できます。


スポーツカムは、小型故に熱に弱く20~30分も動作させると、発熱して停止してしまいます。シネマカメラなら30分以上の撮影も実現できます。

以上から、コンサート会場のような暗かったり、明るかったりする場所で、長時間の高品質な360度撮影ができる機材ということのようです。お値段はプライスレスです。

他には、水深1000mの耐水性をの備えたリグや、GoProの新製品であるOMNIなど展示されていました。



いずれもジュエ株式会社の取り扱いです。360度機材のレンタルなど展開中です。
http://digitalhobby360.jp/

「Entaniya Fisheye 250MFT」マイクロフォーサーズ250度魚眼レンズ

魚眼レンズで有名なインタニヤの新作レンズです。一眼レフなどに装着できる250度魚眼レンズです。お値段は1個40万円前後です。

高額ですが、それでも十分に安い品質です。250度の画角がありながら、とてもシャープな映像が取れます。高いだけあります。


GoProなどに改造して取り付ける従来の魚眼レンズも人気のメーカです。


カメラの特性に合わせて3つのイメージサークルでラインナップを分けています。詳しくはメーカサイトをチェックです。業務用のレンズです。
http://www.entapano.com/jp/fisheyelens/microfourthirds_fisheyelens.html


ついにEntapano2が完成したそうです。動画ではなく、静止画のみで、250度の撮影ができます。えーーー。。。動画撮影できないの?と驚きました。こちらも業務用ですね。価格を聞いてまた驚きました。内緒にしておきます。



「4K 全天球カメラシステム」Panasonicの360度カメラ

Panasonicの360度カメラです。メーカサイトには掲載していないそうですが、以前からいろいろなメディアで紹介されているタイプです。


リアルタイムでステッチ処理(5秒ぐらい遅れて表示されていました)され、たぶんストリーミング配信にも対応していると思われます。視差がほとんど無く非常に高品質な印象でした。カラーバランスや色調も良い感じです。感心しました。




でもこれは展示のマジックかもしれません。背の高い場所にカメラが置かれていました。1mぐらいあれば視差は随分となくなります。画質もGoProと変わらない気もします。360度カメラは、高いところに展示するのが良いです。

「KeyMission 360」NIKONの360度カメラ

各社集まったブースに展示されていました。思ったより小さく、耐衝撃や耐水性に優れた質感でした。実際の画質を見たかったのですが、会場のWifiが混線していて、接続ができず見れませんでした。

展示会場にいた担当の方は、通常のカメラが好きな人なのか、スポーツカムや360度カメラの紹介にやる気を感じられませんでした。まあオモチャのカメラという認識なのかもしれません。




番外「つながるWifi」実際に会場でも繋がってました。

出展社は、みんなWifi接続しています。Wifiが大混線です。Wifi接続が必要なシステムの
多くは(1/3ぐらい?)、接続がうまく行かずエラーが出ていました。私もポケットWifiを使っていたのですが、まったく繋がりません。。。ひどいものです。

そんな中で、一番繋がりやすいWifiという製品を見つけました。SIMカードをクラウド上に置くことで、その場で一番繋がりやすいSIMにデータを書き換えることができるそうです。

混線しているなかでも、一番繋がるWifi通信を利用できる仕組みです。実際に高速な通信ができていました。これ、ちょっとほしいです。1日700円ぐらいででレンタルできるとか。


海外向けのサービスですが、展示会でこそ有効です。
https://www.gfcjapan.co.jp/jetfi/


「idoga」SONY α7を5台使った リアルタイムシステム

「idoga」というリアルタイム配信サービス用の360度カメラです。mooovr(韓国製の一眼レフを搭載できるリグ)にSONY α7sを搭載しているようです。ちょっと改造しているのかも。一眼レフタイプのカメラの組み合わせは、スポーツカムより明るさや暗さに強く高画質を期待できます。

http://www.idoga.jp/index.php




「FOD VR」ソフトエロ配信サービス

水着で水上騎馬戦をしている360度映像を見れるサービスです。SP360 4K(コダックの360度防水カメラ)を床に置いて撮影しているシーンがありました。十分な解像度があり、使い方によっては、SP360 4Kで十分な良い実例でした。


「Blackmagicの360度カメラ」扱いが雑でした。

誰も見ていないBlackmagicのスペースにMini EYE 360度カメラがありました。プロのカメラ機材展から見た360°撮影機材への期待の薄さが良くわかる展示でした。まだ実用性が乏しく、各社手探り状態でもあります。

ちなみに360°カメラとして紹介されておらず、カメラ単品の展示として設置されていました。リグ部分は、ディスプレイスタンド扱いです。
http://360designs.io/




「360fly」240度のアクションカメラ

小さくて防水性能もある240度のアクションカメラです。底が映らないタイプの360度カメラです。ちょっと時期が遅かった印象です。周辺機器も豊富でよさそうではありますが。。。。

4Kの仕様も2880×2880ピクセルと変わっています。一般的な4Kは3840×2160ピクセルです。Youtube等にアップする際は、ソフトウェア側でサイズを変換するそうです。後発の発売のため機能的はこなれた製品に見えますが、新しさを感じられません。

「360fly」をAmazonでチェック





「OZO」NOKIA

500万円ぐらいの(海外で45000$)の360度カメラです。2箇所ぐらいでリアルタイム配信システムとして紹介されていました。録音の性能は素晴らしいです。360度の実写の立体視機能は、品質も含めてまだ難しいと感じます。
https://ozo.nokia.com/


こちらがソフトウェアです。ステッチで視差がある部分は色がついていました。


「Dolly360」360度カメラを搭載した電動ドリー

ラジコンに360度カメラを搭載した電動ドリーです。人が映り込まないスムーズな360度撮影が可能です。ちょっと三脚部分が細いかもしれません。これでは揺れてしまいそうです。展示品のためか、実際の商品は何か別の振動を防止する補助機能があるのかもしれません。

もし揺れがある場合でもHMD(ヘッドマウントディスプレイ)で見ない限りは、気にならなそうです。十分安定した撮影ができます。
https://dolly360.com/




「MOTIONELEMENTS」360映像素材を販売

360度映像のライセンス販売していました。素材販売の需要はこれから大きく増えます。展示やデモで素材を探しているところも多いです。
http://www.motionelements.com/ja/


「iZugar MKX22」 220°マイクロフォーサーズの円周魚眼レンズ

約7万円のマイクロフォーサーズ規格の魚眼レンズです。一眼レフに設置できる魅力があります。インタニヤのレンズは250度の画角がありますがこちらは220度です。インタニヤは40万、こちらは7万円前後です。展示の映像をみました。十分綺麗な画質でした。

代理店はよしみカメラです。
http://www.izugar.com/product/z2x.html


円周魚眼レンズです。カメラのイメージセンサー上に、丸い220度の映像として表示されます。

一般的な魚眼レンズと比べると筐体が短いレンズです。

iZugar MKX22のデモ映像を見た感じ、空の質感もうまく出ていました。マイクロフォーサーズを利用できるので、GoProなどのスポーツカムより明暗に強い映像が撮れる印象です。



「ORAH」360度ライブ配信システム

ライブ配信できる360度カメラです。キャノンが代理店でした。Orah 4iは、360度動画リアルタイムでステッチして4K30fpsで配信ストリーミングできると言われているシステムです。

海外の情報では、発売は2016年中でプリオーダ(事前予約)は1795$です。実売は3959$になる予定でした。国内のキャノンによる販売はどれくらいになるのでしょうか。

過去の記事ですがこちらも参考にどうぞ
http://www.dronediy.jp/2016/04/orah-4i-vr-hmd.html

ORAH
https://www.orah.co/


その他

肩に装着する360度カメラ。360度カメラの取材では、後ろに取材の人が立つパターンが多いです。私個人的には、前にインタビューがいたほうが、目を置くところができるので、360度映像は見やすくなると考えています。リアビューみたいな感じで。

バイノーラル録音用の耳。本当は、バイノーラル録音は頭の形をしたものを示すようです。これは耳だけです。でも十分な臨場感を得ることができます。

360度金魚。球体のLEDに映像を映していました。

Inter BEE 2016 360度VRカメラ機材関連のレポートでした。本格的な撮影機材展には、まだまだVRの波は来ていないようです。来年はさらに盛り上がっていることでしょう。

Inter BEE 2016に展示されていた最新の360度VRカメラ機材関連を20機種ぐらい紹介します。

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