GoPro Hero4(もしくは3)6台の組み合わせです。今回は、Freedom360マウントとGoPro Hero3シルバーエディション×6台を使って、前半と後半で、高画質な360度動画の作り方を紹介します。
必要な道具を各種紹介します。カメラからマウント、リモコン、ソフトウェア、あると便利なケーブルなどご紹介します。まずカメラの説明からします。どのような機材が必要か、どのような作業で、どのような設定で、360度動画を作るのかわかります。参考にどうぞ。
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GoPro Heroカメラ×6
GoProは360度動画の作成にもっとも利用されているカメラの一つでしょう。なぜ利用されているかといえば、性能はもちろんのこと、360度撮影のための周辺機器も多く存在しているからです。またGoProはkolorというパノラマ(動画・静止画・Webサイト)作成のソフトメーカーを買収しました。ソフトウェアに関する技術も持っている、GoProのカメラは360度関係の制作に非常に相性が良いのです。以上から360度動画撮影機材として、GoPro Hero4(もしくは3)を購入すれば、まず間違いがないのです。
GoProのカメラは、いくつかシリーズがあります。Hero3→Hero3 シルバーエディション→Hero4→Hero4シルバーエディション→Hero4 ブラックエディションと性能が高くなります。品質を重視したいなら、Hero4 ブラックエディションを選びましょう。Hero4 ブラックエディションは、ウルトラHD(つまり4K)画質で最大30fps撮影が可能です。フルHD(1080p)画質で最大120fps撮影ができます。
2016年4月の現行モデルは、Hero4シルバーエディションかHero4 ブラックエディションにです。価格はHero4シルバーエディションが約5万円。Hero4 ブラックエディションが約6万円です。GoProのHero3~4は形状が一緒です。この形状ならFreedom360等の各種360度用のマウント(固定する金具のようなもの)を利用できます。
※4K画質で6台の画像を合成すると、めちゃくちゃ重くなります。なので無理して4Kを選択しなくても、良いはずです。1440pぐらいで撮影するのが、ほど良いのではないでしょうか。
GoPro
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ゴープロ (2014-12-04)
Freedom360マウント
アメリカにFreedom360というメーカーがあります。GoProのカメラを複数台固定するための器具を開発している会社です。GoPro専用にいかに視差を無く、かつ利便性が高く、機能的に使えるリグは何かを常に考え開発や改良しています。似たようなマウントで安いものは多数あります。しかしFreedom360ほど、専門的に作っているメーカーはないでしょう。Freedom360を使っていれば、ステッチ(動画の合成)の品質が悪いとき、リグが原因であることを除外できるため安心です。以上から、Freedom360のリグ(マウント)を使えば、間違いありません。
Freedom360
http://freedom360.us/
マウントには、いくつか種類があります。F360ブロードキャスター・マウント、F360スタンダード・マウント、F360エクスプローラー・マウントなどや、それに関連したオプション等です。ジュエのサイトに主要製品がありますので、それを見ると分かりやすいです。
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今回は、もっともメジャーなF360スタンダード・マウントを使用します。
このように複数台の広角なGoProをうまく連結させることで、隙間なく360度を撮影できるというコンセプトの製品です。それぞれの画像はソフトで繋ぎます。
Smart Remote(リモコン)
6台のGoProを使いますので、同時に録画できるWifiのリモコンがあると便利です。というか必須です。GOPROの説明をそのまま引用します。Smart Remote
水深10mに対応する防水性能。サーフィンなどのウォータースポーツにも安心して使える、GoPro用Wi-Fiリモートコントローラーです。カメラ電源のオン/オフ、撮影モード切替、撮影スタート/ストップなどの操作を、最大180m離れた場所から行えます。GoProカメラ(Wi-Fi対応機種)最大50台の同時操作が可能です。
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MiniUSBケーブル×6
GoProの充電コネクタは、MicroUSBではなくMiniUSBケーブルです。スマートフォンなどの充電コネクタは、ほとんどMicroUSBです。最近の電子機器のほとんどは、MicroUSBです。MiniUSBケーブルはあまり見かけません。6台も使う場合は、たくさんMiniUSBケーブルがあると便利です。
バッファロー (2012-05-31)
6ポートのUSB充電器
GoPro6台を同時充電する必要があります。これを購入しておきましょう。あると捗ります。無いと不可能でしょう。Class10以上のMicroSDe×6
最近はMicroSDはとても安いです。Class10以上の転送速度をもつタイプを購入しましょう。32GBタイプで1000円から1500円です。信頼性を重視する人は、高い製品を選ぶのも手です。トランセンドであれば十分な品質がある気もします。
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雲台やカメラ太ネジ
雲台やカメラの底部についているネジがあります。ネジの規格は2種類あります。UNC3/8規格の太ネジと、UNC1/4規格の細ネジです。良くあるデジカメなどのネジ規格は、細ネジです。小さい一般の人が使う三脚なども細ネジです。Freedom360マウントは太ネジ対応です。良くある家庭で使っている雲台等では、ネジの規格が合わず設置できません。要注意です。こういった太ネジ→細ネジの変換ネジを購入しておきましょう。
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編集ソフトAUTOPANO GIGAとAUTOPANO VIDEO
GoProが買収したフランスのkolor社のソフトは、どれも名前が似ていて非常に分かりずらいです。主要は3つです。それぞれ上位モデルがあります。基本はGPUレンダリング等ができる上位モデルを購入しましょう。1.AUTOPANO (ProとGiga版あり)-画像や動画の張り合わせツール
http://www.kolor.com/autopano/download/
2.PANOTOUR (無印とPro版あり)-静止画像(パノラマ)のHTML書き出しツール
http://www.kolor.com/panotour/download/
3.AUTOPANO VIDEO (無印とPro版あり)-動画のスティッチや書き出しツール
http://www.kolor.com/autopano-video/download/
です。360度動画の場合は、1.AUTOPANOと 3.AUTOPANO VIDEOを使います。作業の流れとしては、AUTOPANO VIDEOで動画を自動的にステッチして、微調整をAUTOPANOで行います。
静止画の360度パノラマの場合は、1.AUTOPANO と2.PANOTOUR を使います。最新のPANOTOURは、VR用の書き出しもできるので、興味がある人は、全部そろえてしまえばよいでしょう。
以上で準備は揃いました。次はカメラを設定してみましょう。
GoPro Heroの画質等の設定ポイント
6台のカメラには、それぞれ番号をつけましょう。マウントにも番号があります。一緒に合わせましょう。マウントへの設置は簡単です。はめてネジを絞めるだけです。6台の画像を合成するにあたり、画質の設定が重要です。モードでレンチを選択します。
この6台用のリグの場合は、画面サイズ1440を選択します。アスペクト比が4:3です。解像度が1920x1440ピクセルの形式です。6台用のリグの場合は、4:3の比率以外を選ぶと、ステッチ(繋ぎ合わせ)ができなくなります。FPSは高いほうが良いでしょう。48にします。
次にCONPUTER SETTINGSを選択します。
明るさは状況に応じて設定しましょう。GOPROより引用します。AUTOはNGです。6台がバラバラの明るさになってしまうからです。撮影状況に合わせてどれかに固定しましょう。
HERO3 Black EditionとSIlver Edition、およびHERO3+ Black Editionは、撮影条件により、専門家がホワイトバランスを手動で調整することを可能にします。以下がその説明です:
•6500k: クール、白色蛍光灯明り取り照明。 この設定は、室内および白色光が溢れる設定で好ましい。
•5500k: 昼光または日当たりのよいところでの撮影。 昼光下で撮影するときに好ましい設定。
•3000k: 白熱または日の出/日暮れ時のあかり。 あまり周囲の明かりを入れずに、カメラでディテールを撮るため照明レベルを落とした状況において好ましい。
カラーはFLATの設定にします。
LOWの設定にします。
色調+-0にします。
色の自動の機能はすべてOFFにして、色合いも控えめにします。理由はあとで、色合いを調整しやすいからです。以上の設定を6台で行います。
次回後半では、実際の撮影から、動画のステッチまでを行います。どうぞお楽しみに!
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