最近といっても数ヶ月前ですが、360度カメラInsta360 Nano・Insta360 Air のファームウェアやソフトが更新されて、iPhoneやスマートフォンジャイロ機能を利用したスタビライズ機能が簡単に使用できるようになりました。
スマホの傾きの情報を利用することで、360度動画の揺れを無くすスタビライズを実現しています。手持ちでも揺れのない360度映像を撮影できます。これがなかなか素晴らしいものです。
撮影画面のジャイロボタンを押すことで機能します。
今まではスタビライザー装置に、360度カメラを装着して揺れを取り除いたり、専用のソフトウェアで細かく後処理で揺れを抑えていました。360度カメラInsta360 Nano・Insta360 Airに実装されたスタビライズ機能を使えば、自撮り棒や手取りで、滑らかな映像を取ることが可能です。
360度動画は、ピッチ(上方向や下方向にカメラの向きや軸が移動すること)に弱く、ピッチが変化することで、映像の水平が凹凸に波打つようになります。ちょっとだけ揺れるだけでも、凹凸が生まれるので、なかなか厄介なのです。
スタビライザーを使用することで、水平がピタリと揺れなくなります。映像の品質向上にとても重要な機能なのです。スタビライザー機能有り、無しの違いは下記動画を参考にどうぞ。
実際にスタビライザー機能有りと無し比べてみましょう。自撮り棒に360度カメラを装着して、動かしながら移動します。どれぐらいスタビライズが機能するのでしょうか。
ガンガン強く振った場合
ガンガン強く振った場合、スタビライズ無しでは当然ですが、まったく見れません。スタビライズ有りでは水平は維持されるものの、ぶるぶると振動しており、使い物にはならないでしょう。強く振った場合は、スタビライズ機能があっても、いずれにしても、映像として使えないことがわかります。
スタビライズ無し
スタビライズ有り
弱く普通に移動した場合
通常通り普通にもって移動した場合は、なかなか良好な結果が得られています。スタビライズ無しと比べて、スタビライズ有りは、スムーズになっていることがわかります。スタビライズ無し
スタビライズ有り
Insta360 Nano・Insta360 Air スタビライザー機能の結論
スマホのジャイロ機能を利用したスタビライザーは、激しい動作は綺麗なスタビライズができないものの、控えめな動きにはそれなりに有効であることがわかりました。手軽なスタビライズ機能として使えます。電動式スタビライズ(FILMPOWER Nebula4100 Lite)を使った映像と比べると、スタビライズ機能は、まったく及ばないことがわかります。
つまり簡易的なスタビライズとしては使えるけど、業務クラスのスタビライズ性能は期待できないということです。今後より機能が改善されてゆくことに期待です。便利なので主流の技術になるでしょう。
FILMPOWER Nebula4100 Liteを使ったスタビライズ記事
http://www.dronediy.jp/2017/02/stabilizer-360-camera.html
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※MicroUSBタイプとUSB typeCタイプを間違えないように!