前回の記事から引用こちらがNodal Ninja3 MkIIです。組み立ては簡単なので省略します。
カメラの視差のズレが、写真の繋ぎ目のズレを引き起こします。 視差のズレとは、レンズの焦点中心が異なることで発生します。その視差を無くす点をノーダルポイント(nodal point とか No Parallax Point)と言います。
その前にノーダルポイントの説明です。レンズの焦点中心のことです。この焦点を中心に、カメラ(レンズ)を回転すれば視差が無くなります。
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引用元 http://www.pearltrees.com/u/22550404-finding-the-no-parallax-point |
Nodal Ninja3 MkIIなら、焦点中心でカメラ(レンズ)を回すことができます。
ノーダルポイントを軸にカメラを回転できます。
画角180°の魚眼レンズを使えば、周囲360度の撮影は4枚で済みます。加えて上下1枚づつで360度のパノラマは完成です。
雲台部分にメモリがついています。0度、90度、180度、270度に合わせて撮影すれば正確に4枚撮影できます。
上の撮影は、側面のダイアルを調整することで撮影できます。下の撮影も同様です。
重要なのはノーダルポイントの見つけ方です。同じ線上に物を並べてチェックもできます。手前と奥にならべて、視差のチェックをします。
今回は、衝立(ついたて)で実際にノーダルポイントを見つけます。
衝立(ついたて)と扉の線で、視差を確認します。
初期設定は「6」で撮影してみます。台座の部分はスライドできます。前後に調整して正しい設定を見つけます。
カメラを左右に動かし、同じ線上に並べた物のズレを確認します。赤い部分を見比べてみてください。
衝立(ついたて)が左に動いています。
衝立(ついたて)が右に動いています。ノーダルポイントがズレているからです。
何度か調整を行いメモリを「9.3」にしました。
1枚目は同じですね。
ズレがありません。
こちらもズレはありません。
レンズによってノーダルポイントは異なります。自分が使っているレンズのノーダルポイントを見つけたら、設定した数値をメモっておくと便利です。
ノーダルポイント設定が完了したら撮影開始です。前後左右の4枚と上下の2枚と、スタンドを消すための1枚の計7枚を撮影します。
1枚目 ダイアル0度
2枚目 ダイアル90度
3枚目 ダイアル180度
4枚目 ダイアル270度
5枚目 空に向けて
6枚目 真下
7枚目 手で持ち地面を撮影
次回はソフトAutopano Gigaを使ったステッチのやり方を紹介します。
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http://www.dronediy.jp/2016/02/nodal-360-kantan.html