できればHDR機能搭載の一眼レフカメラを用意しよう
360度パノラマ写真を撮影するには当然カメラが必要です。どのようなカメラでも360度パノラマ写真を作れるのですが、レンズを交換できる一眼レフカメラがお勧めです。レンズを交換できないデジコン、デジカメは、あまりお勧めできません。広い範囲を撮影できる魚眼レンズ(フィッシュアイレンズ)も必須と言えます。360度を作るために複数の写真の合成が必要です。できるだけ写真の枚数が少ないほうがステッチが簡単で処理が少なくて済みます。
必然と360度を同時に取るため、空と地を一緒に撮影することが多くなります。太陽からの強い光も入ります。白飛びに強いカメラも必要です。最近の一眼レフカメラはハイダイナミックレンジ合成(HDR)機能が搭載されています。可能であればHDR機能搭載の一眼レフカメラを準備しましょう。
画角180°の魚眼レンズ(フィッシュアイレンズ)を用意しよう
初めての人には魚眼レンズの選び方はとても難しいです。フォーサーズ、フルサイズなど対応センサーの規格や、円周魚眼と対角線魚眼などレンズの種類、最短撮影距離などさまざまな要素があります。もっと簡単な探し方としては、使っているカメラで使える対角線方向に180°の画角を持つ魚眼レンズを購入すればOKです。もう少し詳しく説明します。センサーの規格によって、交換できるレンズが異なります。センサーの規格を理解しましょう。最近の一眼レフならフルサイズ、APS-C、マイクロフォーサーズの3種類のいずれかでしょう。
参考:フルサイズ > APS-C > マイクロフォーサーズ、「センサー」の違いとは? - 今こそ知りたいデジタル一眼の基本
http://news.mynavi.jp/articles/2015/03/12/camera_kihon/
参考:デジカメ撮像素子、センサーサイズ比較
http://www.itscc.net/ds/ta_p_005.html
規格とメーカ名と魚眼レンズで検索すれば、最適な魚眼レンズが見つかるはずです。
例:マイクロフォーサーズの魚眼レンズの選び方。タイプ別におすすめ出来る魚眼レンズ
http://ptakato.com/mft-fish-eye/
パノラマ撮影専用の雲台を用意しよう
パノラマ写真を作るのにパノラマ撮影専用の雲泥は超重要です。パノラマ撮影は複数の写真を繋ぎ合わせます。カメラの視差のズレが、写真の繋ぎ目のズレを引き起こします。高性能なカメラ、高性能なレンズを揃えても、撮影時の視差のズレがある限り高品質な360度パノラマ写真を撮影することはできません。
視差のズレとは、レンズの焦点中心が異なることで発生します。その視差を無くす点をノーダルポイント(nodal point とか No Parallax Point)と言います。パノラマ撮影専用の雲泥があれば、ノーダルポイントでカメラを固定することができます。視差のズレを最小にすることができます。
お勧めはNodal Ninjaです。手に入りやすく情報も多いからです。
ミラーレスや軽量なデジタル一眼レフ向けNodal Ninja3 MkII
中型一眼レフカメラ向け Nodal Ninja4
などで十分高品質なパノラマ撮影が可能です。
ソフトを用意しよう
360度パノラマ写真の合成(ステッチ)やWebサイトの書き出しは、専用ソフトが必要です。PTGuiなどは20000円ぐらいです。入門にはお勧めのソフトです。PTGui
http://www.ptgui.com/
本記事では、kolorパノラマAutopano GigaとPanotour Proを使って作成します。パノラマを作るのに一番有名なツールです。出力にロゴが入りますが、無料でもフル機能使えます。Autopano Gigaは画像の自動合成をしてくれます。
Autopano Giga
http://www.kolor.com/autopano/download/
Panotour pro
http://www.kolor.com/panotour/download/
次の記事はこちらです。Nodal Ninja3 MkIIを使ってノーダルポイントを見つける~業務向けの高品質な360度パノラマ写真の作り方を紹介【第3回】~
http://www.dronediy.jp/2016/01/nodal-ninja3-mkii360.html